愛嬌のある顔と、ずんぐりむっくりした姿がかわいいと人気のカピバラ。最近では温泉につかって気持ちよさそうに目を細めている姿が動物園で見られるようになってきました。
「カピバラ」って言いづらくないですか? 早口言葉に組み込まれると言葉に詰まってしまいそうな名前ですね。そんなカピバラの名前や特徴についてとりあげたいと思います
このページの目次
カピバラとは
カピバラは齧歯目テンジクネズミ科に分類されている通り、ネズミの仲間です。
「ネズミ」と説明されると違うイメージを持たれている方がほとんどではないでしょうか
ですが、種類としてはカピバラは世界最大のネズミとして知られるんです
そんな彼らの名前の由来や特徴についてご紹介いたします。
カピバラの名前の由来は?!
南アメリカに大きく関係しています
カピバラは主に南アメリカのアマゾン川近辺に生息しており、川近くの草原や湿地帯で水辺の植物を食べて生活しています。
その南アメリカの先住民族であるツピ族の言葉で「草原の支配者」を意味する「ka’apiûara(カピバラ)」からカピバラと言われるようになったとされています。
家族みんなで暮らしている
カピバラは20頭ほどの群れで生活をしています。
群れの構成はオスが1匹、あとはすべてメスかその子ども達です。
メスとオスは、鼻の頭に黒色のコブがあるかどうかで見分けることができます。
このコブはモリージョと呼ばれ、オスにしか見られない特徴です。
オスはモリージョをこすりつけることで匂いをつけて、自分の縄張りを確保しています。また、メスへのアピールにも使っているとも言われています。
泳ぐのが得意
カピバラは水中にもぐって泳ぐことができます。一説によると5分間は平気で泳いでいられるんだとか。
そのため、前あしに4本、後ろあしに3本ある指にはそれぞれ水かきがついています。
また、カピバラの毛はタワシのようにごわごわしていてかたいのですが、これは水に塗れた後でも体をぶるぶるふるわせるだけで水が落ちて乾きやすいようになっているためと言われています。
寒さも暑さも苦手?
温泉に入っているのは寒いのが苦手だから
カピバラは暖かいところに住む動物のため、寒さに苦手です。
そのため、寒い日や雨の日には体を寄せ合って寒さをしのぐ姿が見られます。
日本の動物園では寒さ対策としてカピバラの小屋にヒーターをつけたり、温水を設置したりしています。
かと言って、実は暑さにも弱い一面もあります。暑さが弱まっている早朝や夕方ごろに食事をし、暑い日中は地面におなかをつけて体温を逃がしながら、木陰などの下でゆっくり寝ています。
活動的なカピバラに会いたい場合は、開園直後か閉園前に行くことをおすすめします。
つまりはチャンスを逃すと活動しているところは見られないわけですね
カピバラの仲間、テンジクネズミとは?
カピバラは齧歯目テンジクネズミ科ですが、そのテンジクネズミという動物を知っていますか?
実はテンジクネズミとはモルモットのことなんです。
なぜ日本ではテンジクネズミと言うかというと、テンジクは「天竺」と書き、インドなどの遠い国のことをさします。
江戸時代にオランダから持ち込まれたモルモット。そのモルモットを見た当時の日本人は「遠い国からやってきたネズミ」ということでテンジクネズミと名付けたと言われています。
水族館でも会えるカピバラ
カピバラは動物ですが、泳ぐという特徴から近年は水族館でも飼育されるようになってきました。
中でも栃木県にあるなかがわ水族館では巨大な水槽の中でカピバラを飼育しているため、上手におよぐカピバラの姿を見ることができておすすめです。