カバの名前の由来は?日焼け止めクリームを塗っている!?

大きくてどっしりしていて愛嬌のある顔をしているカバは、動物園の人気者ですよね。
他の動物にはない大きく縦に開く口がとても特徴的です。
よくよく考えると「カバ」という名前の響きは個性的ですね。子どもの時に絵本とか図鑑でこれが「カバだよ」って教えられているからかすぐにイメージするかもしれませんが改めてカバの名前の由来や生態についてご紹介いたします。

カバの名前の由来は馬?!

カバは漢字で「河馬」と書きます。
河や沼の近くに住む馬、という意味からこの名前がついたようです。

あの巨体が水中で

この記事のもう少し後で取り上げていますがカバは水と深く関係しているので「」なんですね

それにしてもあの体つきで優雅というか!?ゆったりと水の中にいるのをみると体の使い方が実に上手なんだなと感心させられますね

河馬」ということですが、なぜ馬なのでしょうか。

馬という語がつかわれている理由

その理由はいくつかあり、

カバは面長な顔をしていて遠くから見ると馬に似ているように見えるからという説
水中で馬のように軽やかに動くためという説

など様々です。

英語をカタカナ語にしなかった?

ちなみにカバは英語で「hippopotamus」と言いますが、これはギリシャ語で河の馬という意味の単語です。
面白いと思いませんか?

「hippopotamus」をカタカナ読みしたら「ヒポポタマス」ですよね。「カバ」ではなく「ヒポポタマス」になっていてもおかしくなかったわけですよね

明治のころに、カタカナ読みを採用せずにhippopotamusを訳した名前にしたのです。
hippoは馬で、potamusが川という意味のギリシャ語からきているとされていますが

名前は中国語も同じ?

中国語も河馬(河马)と表記するんです
ピンインでhémǎと表記されカタカナ読みにするならフーマと読みます
ヒポポタマス」も「フーマ」も「カバ」とは程遠い感じがしますね

名前にもなっている「河」に注目してみましょう

カバは水中で暮らしている?!

せっかくカバを見に動物園に来たのに、カバの姿が見えないなんてこともしばしば。
そういう時、カバは水中に潜っている可能性があります。

実はカバは1日のほとんどを水の中で過ごしています。
カバの鼻の穴を閉じることができるので、4~5分は水の中に潜っていることができます。
見た目ではとても感じられないような才能があるわけですね

水に強い訳

また、カバの顔をよく見ると目と耳と鼻が一直線上にあるのがお分かりになるかと思います。
これは、体が水中にあっても顔を水面から少しだけだして呼吸をするためです。

そんなカバですが、泳ぎが得意なわけではありません。

泳ぐというより蹴っているからです!?

カバ達は水底地面を蹴って歩きながら移動しています。
もちろん広い範囲でいえばこれも一種の河馬(かば)泳法と言えるのかもしれませんね

日焼け止めクリームを塗っている?!

陸上にいるカバを見た時、体が少し赤くなっている時があります。
それは、赤みを帯びた粘液を体から出しているためです。

カバは乾燥に弱い動物で、皮膚がすぐひび割れてしまいます。
カバが水中で一日を過ごしているのも、乾燥に弱いからではないかと考えられているほどです。
そのため

定期的に水か泥で体を濡らすか、皮膚から赤い粘液を出して紫外線から皮膚を守っているんです。

さらにこの赤い粘液は、雑菌の繁殖を防いで感染症を予防する役割も果たしています。
ちなみに、そんなカバの皮膚は分厚く、約6cmもの厚さがあります。

小さいカバの仲間「コビトカバ」

カバは3mにも及ぶ大きな体をしていますが、その半分の1.5mくらいのカバの仲間がます。

コビトカバです。

オカピやジャイアントパンダと並んで、世界三大珍獣のひとつとされているコビトカバですが、かなり原始的な種類だと言われています。

名前のとおり小さいの?

「コビト」というぐらいですから、どれほど小さいのかと思いますよね

体重160~240kgほどなんです

とても「こびと」扱いできないビックサイズですね 

サイズ以外に違う面

カバとコビトカバの大きな違いは顔にあります。
先ほどもお話した通り、カバは水の中で暮らせるように目と鼻と耳が一直線に並んでいますが、コビトカバは違います。その違いはぜひとも直接見て確かめてほしいところですね
もし動物園が近くにあってそういう機会があるなら立ち止まって子どもたちがしっかり観察できるように備えておきたいですね

カバとコビトカバに会うには?

両方のカバに会える日本の動物園は4カ所あります。
東京の上野動物園、石川県のいしかわ動物園、愛知県の東山動物園に和歌山県のアドベンチャーワールドです。

カバとコビトカバを観察して、その違いを見比べてみるのも楽しいかもしれませんね。