アシカといえば、アシカのショーなどで水族館ではイルカと並ぶ芸達者な人気者。
アシカはどのような生き物なのでしょうか。
よく似ているアザラシやオットセイとの違いも含めて解説します。
このページの目次
アシカの名前の由来とは?鹿?ライオン?ロバ?
アシカの名前には、大きく2つの由来があります。
アシ…葦、葦の生えている湿地帯に生息する
シカ…鹿を意味する言葉の「アシシカ(葦鹿)」が「アシカ」となった説
シカ…鹿を意味する言葉の「アシシカ(葦鹿)」が「アシカ」となった説
アマ…海に生息する
シカ…鹿を意味する言葉の「アマシカ(海鹿)」が「アシカ」となった説です。
シカ…鹿を意味する言葉の「アマシカ(海鹿)」が「アシカ」となった説です。
なぜアシカは「鹿」と言われたのか
メスの鹿は角がなくアシカに似ていたからだといわれています。
アシカは漢字では「海驢(海のロバ)」、
英語では「シーライオン(海のライオン)」と表されます。
海のライオンと言われる由来
アシカの鳴き声の大きさがライオンのように大きいからです。
見た目や鳴き声などのアシカの特徴が、様々な動物に当てはめられて、
現在のアシカという呼び方につながったのですね。
アシカの詳しい生態とは?泳ぎが得意で長生き
アシカは3種類生息していて、
カリフォルニアアシカとガラパコスアシカ、ニホンアシカに分類されます。
野生のアシカはアラスカ南東部~メキシコ中央部に住み、
繁殖はカリフォルニア湾の暖かい海域で行われます。
泳ぎが非常に上手く、その速さは時速30㎞ほどにもなります。
潜水時間も15分と長く、哺乳類の中でも長い間潜ることができる生物です。
肉食で、魚や貝、イカ、タコなどを食べます。
潜水時間も15分と長く、哺乳類の中でも長い間潜ることができる生物です。
肉食で、魚や貝、イカ、タコなどを食べます。
群れを作って生きていきますが、エサの多い地域ではその群れも大きくなります。
野生で約17年、飼育の場合は約30年もの寿命になるようです。
高い知能を持っていて、芸を一度思えると忘れません。
人の言葉を論理的に理解するという研究結果もあるほどです。
飼育下で警戒心が解かれると、好奇心旺盛で人によく懐きます。
こうした性質によって、アシカは芸で私たちを楽しませてくれるのですね。
アシカとオットセイ、アザラシ。その見分け方と特徴は?
それぞれの特徴と違いはこのようになります。
アシカ…「耳介」という耳たぶに似たものがある。
後ろ足を立てて陸でも歩くように移動できる。
皮膚の表面がツルツル
後ろ足を立てて陸でも歩くように移動できる。
皮膚の表面がツルツル
オットセイ…同じアシカ科。しかしオットセイ属となる。
アシカより小型。
アシカ同様、後ろ足を立てて陸を歩くように移動できる。
「耳介」がアシカより大きい。
毛深い
アシカより小型。
アシカ同様、後ろ足を立てて陸を歩くように移動できる。
「耳介」がアシカより大きい。
毛深い
アザラシ…「耳介」がなく耳の穴が空いているだけ。
後ろ足で立てず、陸では這うか転がる移動。
動きが遅いため芸に不向き
後ろ足で立てず、陸では這うか転がる移動。
動きが遅いため芸に不向き
見分けるポイントはどこ?
ぱっと見た判断では、耳介が無ければアザラシ。
耳介があって毛深いのがオットセイ。
耳介があって皮膚がツルツルしているのがアシカ、と判断できそうですね。
アザラシの名前の由来は?
アザラシは
アザ…痣(体の黒い斑点が痣に見られた)
ラ…之
シ…獣
で「痣のある獣」という意味を表し、アザラシとなったようです
ラ…之
シ…獣
で「痣のある獣」という意味を表し、アザラシとなったようです
違いを少しでも知っておくと楽しめる!
アシカの特徴や名前の由来、オットセイとアザラシとの違いについて解説しました。
水族館に行く際は、ぜひ実際にその違いを確認して楽しんでみてください。