オーストラリアにだけ生息しているコアラ。
フワフワの毛並みとかわいらしいルックスから、みんなが大すきな動物ですよね。
昔はそのかわいらしい外見がテディベアに似ていることから、クマの仲間だと言われていたほどです。
日本でも、コアラは漢字で「子守熊」と書きますよね。
そんなコアラの生態や、コアラの仲間についてご紹介いたします。
まずは名前の由来についてお話しします。 名前はコアラの特徴からきていた?!
コアラの名前の由来はどこから?
コアラはめったに水を飲みません。
生きていくために必要な水分は、コアラが主食としているユーカリの葉から摂取しています。
オーストラリアの原住民であるアボリジニ達が、そんなコアラを「水を飲まない」を意味する「コアラ」と呼んでいたことからその名が付いたと言われています。
コアラとユーカリの葉?
ユーカリの葉を食べるために特化している
コアラはユーカリを食べて生きています。そのユーカリの葉は硬くて消化に悪く、タンニンや油分などの毒素が含まれています。

ユーカリの葉の栄養
そんなユーカリの葉には栄養分はあまりありません。そのため、コアラは可能な限りエネルギーを使わないように1日20時間ほど木の上で寝て過ごします。あまり活動的に動いてしまうと、エネルギー不足になり死んでしまうこともあるほどです。
ユーカリの葉をどのように分解?
また、ユーカリの毒素を分解し消化させるためにコアラの腸は長く発達しました。その長さは盲腸だけで2メートルにもなります。体の大きさの2倍もある腸の長さは、哺乳類の中でも最長と言われています。
コアラの腸にはユーカリの葉を分解・消化させるための微生物がいますが、赤ちゃんコアラにはその微生物がいません。そのため、産まれてしばらくは微生物が含まれているお母さんのうんち(パップ)を食べ、少しずつ微生物を体に取り込みます。
コアラのおなかのふくろは下向き?!
コアラは双前歯目コアラ科コアラ属に属しています。
以前は有袋類として大きくひとくくりにまとめられていましたが、有袋の動物達にもそれぞれ違う特徴があるため、より細かく分けることになりました。
有袋類!?聞いたことがありますか?
その有袋類と言われていた動物達の特徴としてあげられるのは、やっぱりおなかに袋があることでしょう。
彼らは出産後しばらくは、おなかの袋の中で赤ちゃんを育てます。
袋には向きがあります
双前歯目のコアラの仲間としてはカンガルーがいます。コアラとカンガルーの違いのひとつとして、袋の向きがあります。
カンガルーの袋は上向きで、お母さんカンガルーがジャンプしても赤ちゃんが外に落ちないようになっています。
一方、コアラの袋は下向きについています。それは、赤ちゃんコアラはお母さんコアラの袋から頭を出して、お母さんのおしりからパップを食べるためと言われています。
名前の由来や生態について少し知ることができたと思います。
それはともかくどこでコアラに会えるのですか?
コアラに会える動物園
コアラは1984年に日本に初めてやってきました。その時飼育をスタートさせたのが多摩動物園(東京)と東山動物園(愛知県)、平川動物園(鹿児島県)であり、現在でもその3園でコアラに会うことができます。
その他にも天王寺動物園(大阪府)など全部で8園で飼育されていて、園によっては開園中にお食事タイムをもうけているところもあるので、動く姿を見ることができるかもしれません。