ワラビーの名前の由来とは?生態やカンガルーとの違いは何ですか

ワラビーといえば、カンガルーによく似ていてお腹に袋を持つ動物として有名ですよね。
ぴょんぴょんと跳ねる姿や愛嬌のある顔立ちで人気があります。

最近では笑っているような表情がとても可愛い!とインスタグラムでも人気なクワッカワラビーというワラビーも話題です。
ワラビーの生態やクワッカワラビーについて、カンガルーとはどう違うの?などのワラビーに関する疑問にお答えします。

ワラビーの生態

大きさやどんな特徴がありますか?
ワラビーは体長が50~75㎝、体重が10㎏~20㎏ほどの大きさで夜行性の動物です。
大きな耳が特徴で、体毛の色は、赤茶色・灰色・黄色っぽい茶色など様々です。

住んでいる場所

主にオーストラリアの森林地帯や草地、岩のある場所に生息していますが、様々な環境に順応するため都市部近郊に住む種類もいるようです。

特徴は

どのくらい生きる?草食で牧草・野菜・果物を食べ、またおよそ10~15年生きるといわれています。

性格は?臆病?ワラビーは臆病で怖がりの性格です。
聴覚が優れていてよく聞こえるため、大きな音などに驚きやすいようです。
また、縄張り意識が強く子育て中は特に敏感で、攻撃的になります。

手先が器用?

手先が器用で、葉や枝を手で持ったりちぎったりして食べることができます。
広大な草地で、おおらかに暮らしているように見えるワラビーですが、やはり動物なので、近づいたり見に行く際は注意が必要ですね。

クワッカワラビーとは?

すっかり今では大人気なんです
インスタグラムでその可愛さが広まっているクアッカワラビーというワラビーを知っていますか?
クアッカワラビーは、口角が上がった口元をしていて、常に笑っているような表情に見えるんです。

笑顔が話題に
その笑顔なお顔に思わずキュン!「世界一幸せな動物」として話題になっています。
なんとピカチュウのモデルはクアッカワラビーだそうですよ。

クアッカワラビーはどこで見られるの?

クアッカワラビーはオーストラリアの南西に位置するロットネスト島に住んでいて、日本の動物園などでは見ることはできません。
ロットネスト島で保護されており、人間を怖がらないので人懐っこくて近くで見ることもできるようです。

性格が人気を後押し

その人懐こさからクアッカワラビーと自撮りすることもでき、その写真がインスタグラムで人気になっているようですが、クワッカワラビーに触ったり餌付けをすることは禁止されています。
眠っている顔も笑顔の表情になっているクアッカワラビー、ロットネスト島まで見に行ってみたくなりますね。

ワラビーとカンガルーの違い

実はワラビーもカンガルーも同じ有袋類カンガルー目カンガルー科に分類されている動物なのです。
同じ分類に属していて、種としての明確な違いがあるわけではないようです。
では、ワラビーとカンガルーはどうして違う呼び方をされているのでしょうか。

大きさ?

大きさを違いとしてワラビーとカンガルーを分けているのです。
体長がおよそ50~75㎝のものをワラビー、115㎝以上になるものをカンガルーと呼んでいます。

そしてその中間のおよそ75~775㎝のものをワラルーと呼びます。
カンガルー科は全種で約100種類と多くいて、大きさで分けているのですね。
その中でワラビーは30種ほどを占めます。

ワラビーとカンガルーの名前の由来

ワラビーという名前はアボリジニーのエオラ族の言葉に由来しています。英語でもwallabyと表し、その名前がそのまま日本でも使われています。
カンガルーという名前も現地の言葉で「カンガルー類」を表すgangurruという言葉が語源となっています。
この言葉は「飛ぶもの」という意味があったようです。

キャプテンクックの由来は俗説?

探検家キャプテンクックがオーストラリアを訪れてカンガルーを目撃した際、現地の人に「あの動物は何という動物ですか」と尋ね、現地の人は「カンガルー」と答えた。

そしてキャプテンクックはその動物の名前をカンガルーと思い込んだが、カンガルーとは、現地語で「私は知らない」を意味する言葉だった。というカンガルーの名前の由来についての話があります。

この説が信じられていた時もあったようですが、今は根拠のない俗説として知られています。
「知らない」という言葉を名前と勘違いするなんて、猿のアイアイの名前の由来と似ていますね。

ワラビーとカンガルー

ワラビーの生態やクアッカワラビー、カンガルーとの違いについて解説しました。
ワラビーとカンガルーは同じ分類で、大きさで呼び方を分けられているというのは驚きでしたね。
オーストラリアに行く機会があれば、ワラビーやカンガルー、クアッカワラビーなど袋を持った動物たちを詳しく見てみたいですね。